こんにちは。イカPOです。
今回は、ChatGPT Plus に1年間課金して使ってみて「これは便利!」と思ったこと、逆に「これはちょっとなぁ…」と思ったことをまとめてみました。
「AIって流行ってるけど、結局何ができるの?」「自分の仕事には関係ないんじゃ?」と思っている人や、「試してみたけど、あまりうまく使えなかった」という人に向けて、義肢装具士として現場で働きながら感じたリアルな感想をお届けします。
ChatGPT Plusをどう活用?利用環境とスタイルを徹底紹介
使っているAIはChatGPT Plus
ChatGPT Plus(有料版)を使っています。対話の上限数を増やすために課金しました。あとは単純。課金してるから「使わなきゃ損」という気持ちでいろいろ試してきました。
PC・iPad・iPhone別|ChatGPTが最も“使える”シーン
- PC(Windows)
自宅や事務所などで、腰を据えて作業するときに使用。マルチモニター環境が一番快適です。 - iPad(第10世代)
出先や移動中の作業に活用。画面も大きく、軽く使うには十分です。 - iPhone SE(第3世代)
隙間時間にメモ代わりに使ったり、文章のアイデア出しなど簡易的な用途に便利。Apple Intelligence は使えませんが、GPTで十分です。
ChatGPT便利ワザ5選で業務効率化
【メリット①】メール・報告書を秒速仕上げ!ChatGPT文章術
メールや報告書、ブログ記事など、文章を書く時間が大幅に減りました。
書きたいことをざっと箇条書きにして渡せば、用途に合わせた文体で整えてくれる。
特に「上司向け」「報告書用」「ブログ向け」といった指示で、それっぽく仕上げてくれるのがありがたいです。
義肢装具士の仕事は“文章でお金を稼ぐ”わけではないので、ここが短縮できるのは本当に助かります。
【メリット②】AI壁打ちでアイデア整理がはかどる理由
業務アイデアの整理はもちろん、ブログ運営や引っ越し計画、ダイエット、家族イベントの段取りまで──とにかく何でも ChatGPT に壁打ちしています。やり方はシンプルで、
- 思考の“素材”をそのまま投げる
- 例)「来月引っ越すか迷ってる。メリット・デメリットを箇条書きで整理したい」
- 例)「ブログのネタが渋滞中。カテゴリ別に優先順位を付けて一覧化して」
- GPTが骨組みを作る
- 引っ越しなら“家賃/通勤時間/保育園の空き状況”など評価軸をテーブル化
- ブログなら“検索ボリューム/競合性/自分の得意度”でスコアリング
- 自分の視点を上書き
- 「家賃は多少上がっても通勤が楽ならOK」など条件を追記
- GPTが再度リストを更新、優先順位を再計算
メモリー機能を絡めると、さらに便利
- 過去の計画を自動で持ち出す
「去年立てた“体脂肪率18%計画”と今回のダイエット案、どこが変わった?」と聞くと、前回の食事スケジュールや運動メニューを引用しながら違いを比較してくれる。 - “思考ログ”としての役割
週1で「今週やったこと/来週やること」を GPT にメモするだけで、自分用の業務週報が出来上がる。1か月後に振り返ると「先月は勉強時間が足りてなかったですね」と GPT が指摘し、改善案を提案してくれるのが地味に刺さる。 - 家族タスクの進捗管理にも転用
引っ越し準備リストをメモリーに保存 → 新しい ToDo を投げると「それは『粗大ごみの手配』ステップですね」と紐づけてくれる。妻との共有メモをわざわざ更新しなくても、会話を進めるだけで自分専用の進捗表が育つ感覚。
要は 「頭の中のモヤ → 具体的な文字列」 へ瞬時に変換してくれるので、考える労力より“判断するエネルギー”にリソースを割ける のが最大のメリット。メモリー機能を併用すると、過去の自分との“差分”が見える→PDCAが自然に回る 感覚がクセになります。
【メリット③】コードも丸投げもやり方次第!プロトタイプ生成時短効果
趣味で Web制作や会社のコンテンツづくりもしていますが、GPTがいないともう無理です。
「こういうことをしたい」と投げると、サンプルコードを一瞬で作ってくれる。
そこからちょっとずつ改良していく、という使い方が定着しました。
プロトタイプ(試作品)は丸投げしてもそこそこの形に仕上がるので、スピード重視の時は非常に便利。
例えばこんな感じのプロトタイプも一瞬で作ってくれます。
See the Pen Untitled by ysk tmzw (@ysk-tmzw) on CodePen.
【メリット④】受注データを自動集計!ChatGPT×Python活用例
下肢装具の受注データを集計する作業があり、GPTに具体的な要件を渡して Python スクリプトを書かせたら、なんと動きました。
「担当者別・装具別の月次集計」「法別の集計」など、細かい条件を一つずつ指定し、それを確認させながら進めることで思った通りの表が完成。
これはかなり感動しました。
実際にGPTに投げたプロンプトは、以下のようなものです:
下肢装具の受注件数を集計し表を作成してください。
必要な表
- 月単位での担当者別の長下肢装具、短下肢装具の受注件数
- 担当者単位で月ごとの集計(長下肢装具、短下肢装具の受注件数)
- 法別の集計
集計する対象列
- 担当者:K列
- 対象項:R列
- 法別:G列
月の条件(E列:受注年月日)
7月度:2024年6月20日 ~ 2024年7月19日
8月度:2024年7月20日 ~ 2024年8月19日
9月度:2024年8月20日 ~ 2024年9月19日
10月度:2024年9月20日 ~ 2024年10月19日
11月度:2024年10月20日 ~ 2024年11月19日
12月度:2024年11月20日 ~ 2024年12月19日
1月度:2024年12月20日 ~ 2025年1月19日
2月度:2025年1月20日 ~ 2025年2月19日
3月度:2025年2月20日 ~ 2025年3月19日
4月度:2025年3月20日 ~ 2025年4月19日
5月度:2025年4月20日 ~ 2025年5月19日
6月度:2025年5月20日 ~ 2025年6月19日
月単位での担当者別集計レイアウト
- シート名:担当者名
- 列:長下肢装具、短下肢装具
- 行:月度(7月度から6月度まで)
※各担当者ごとにシートを作成すること
月度ごとの集計レイアウト(担当者単位)
- シート名:月度
- 列:長下肢装具、短下肢装具、合計
- 行:担当者名(各担当者につき1行)
※月度ごとにシートを作成すること
法別の集計
- シート名:法別集計
- 列:法別名(各法別ごとに列)
- 行:担当者名(各担当者ごとに表を作成)
このプロンプトを投げて、GPTの出力内容を確認しながら「条件を理解しているか?」を逐一チェック。
そのうえで Python スクリプトを書かせたところ、想像以上に正確な出力が得られました。
このように、「やってほしいことを明確に言語化する」ことで、AIとのやりとりは格段にうまくいくようになります。
逆に、こちらの曖昧な指示がミスの原因になることも多いので、言葉にする力(プロンプト力)が大事だと感じた事例でした。
【メリット⑤】メモリー機能で“専属AI化”!回答精度が劇的UP
Plus版ではメモリー機能が使えるので、私の職業や住んでいる地域、過去の相談内容などを覚えたうえで会話ができます。
ちょっとしたお出かけの相談でも「その距離なら疲れそうですね」と返ってきたり、転職や家計の見直しも“前提”を踏まえて考えてくれる。
まさに「相棒」的な存在になってくれています。
ChatGPTの落とし穴4つと対策|ハルシネーション・疲労感ほか
【デメリット①】ハルシネーション対策:嘘を見抜くチェック法
とにかく、真偽が怪しい情報を平気で出してきます。
コーディングでも、文章でも、「一見それっぽいけど中身が違う」ということは日常茶飯事。
人間が最終確認しないと、普通に事故ります。
これはChatGPTだけでなく、他のAIにも共通する課題だと思います。
対策としては:
- 丸投げしすぎない
- 出力を必ず自分の目で確認する
- 必要に応じて別の専門AIを使う
です。
【デメリット②】コピペが意外とめんどくさい
メールの文章を生成して、それをコピペして貼る。
コードを生成して、それをIDEに貼る。
これ、回数が増えると地味に面倒です。
「コピペすらめんどくさい」と感じるくらい、楽に慣れてしまったんですね。
解決策としては、GPTと直結したアプリ(Gmail、Notion、VSCodeなど)やAPIを使うと、かなり楽になります。
【デメリット③】スマホで使いにくい?PCマルチモニター最強説
スマホや iPad でも ChatGPT は動くので「どこでも使える」のは確かです。
ただ──がっつり作業する場面ではデメリットが目立ちます。
- 画面が狭い
プロンプト欄と回答欄でほぼ画面が埋まり、スプレッドシートや資料を並べて確認できない。結局「戻る→確認→また戻る」の往復でストレス倍増。 - キーボード入力が遅い
長文プロンプトやコードを打つとき、ソフトウェアキーボードでは指がつってしまうレベル。外付けキーボードを常に持ち歩くなら話は別ですが、荷物が増えて本末転倒です。 - アプリ切り替えの手間
メール返信→GPT→メールにコピペ──のような流れで、アプリを行ったり来たり。PCならウィンドウを横に並べるだけで済むのに、スマホでは毎回スワイプ祭り。 - マルチモニター不可
情報量が多いタスクでは「GPT 出力」と「編集対象ファイル」を同時表示できるかが勝負。スマホ画面ではどう頑張っても一望できず、集中力が削がれる一方です。
要するに、“消費”にはスマホが最適でも、“創造”にはPCがまだまだ最強。
私は「下書きのメモ取り」「移動中の簡単な質問」まではスマホで済ませ、本格的なプロンプト作成や結果の精査はPC+デュアルモニターと割り切っています。
【デメリット④】AIを使うと、めちゃくちゃ疲れる
これは完全に個人的な話なんですが、ChatGPT を使うと脳がめっちゃ疲れます。
仮説→検証→結果確認→再検証、のサイクルが早すぎて、思考体力を消耗してしまうんですね。
あと、意思決定の連続が脳のリソースを奪っていく感覚があります。
私の対策は「意思決定の省略」
- 朝昼は同じメニューを食べる
- 通勤ルートを固定する
- 服装をルーチン化する
など、“考えないで済む”生活習慣を意識しています。
4. まとめ:ChatGPTは「正しい使い分け」で最強の業務効率化ツールに
ChatGPTは魔法の道具ではありません。
でも「やりたいことを言語化できる人」にとっては、ものすごく便利なツールです。
義肢装具士のように実際に身体を動かす仕事でも、「文章を書く」「考えをまとめる」「事務を効率化する」などの場面では、強力な相棒になってくれます。
使いこなすためには:
- 嘘を前提に、出力を疑う力
- 作業を切り分け、AIに頼れるところを選ぶ判断
- 疲れないための工夫と習慣づくり
こうした視点を持てば、AIは“敵”ではなく、味方になります。
小さな作業から、少しずつ試してみてはいかがでしょうか?