個人的に紹介したい装具シリーズ。手関節背屈保持装具編。マニュアレクサ・マニュアレクサポレックス紹介記事

上肢装具

はじめに

今回は、オットーボック社の手関節背屈保持装具である「マニュアレクサ」と、マニュアレクサにCM関節の保持機能を追加した「マニュアレクサポレックス」の2つの製品について紹介します。この装具の装着のしやすさと、ステーによる調整機能が個人的にお気に入りポイントです。(左右兼用なのも◎)

マニュアレクサ

オットーボック社の公式サイトから引用

特徴

  • 掌側と背側にアルミステー内蔵可能
  • 筒状構造とPull-2-Goタブで簡単装着
  • 尺屈しにくい設定が可能

用途

  • 手関節の保持

解説

オットーボック社の公式サイトから引用

マニュアレクサは、掌側と背側にアルミステーを内蔵することで手関節をしっかりと保持します。アルミステーを尺側側に入れることで尺屈を抑えることができ、ステーを入れ替えることで左右の手に対応できます。

オットーボック社の公式サイトから引用

装着は非常に簡単で、筒状構造の装具に手を入れ、Pull-2-Goタブを引っ張るだけで締め付けが完了します。

オットーボック社の公式サイトから引用

さらに、このタブは2つに切り分けることができ、締める箇所を調整可能です。

オットーボック社の公式サイトから引用

生地の通気性もよく、蒸れにくいのも特徴です。アルミステーを外すことで手洗いすることも可能です。

参考URL

50P20 マニュ アレクサ
50P20 マニュ アレクサは、2本のアルミステーの設定,形状の変更,Pull-2-Go タブの設定など,ユーザーに合わせた義肢装具士によるカスタマイズで装着感をどんどん高めることができる手関節装具です。

マニュアレクサポレックス

オットーボック社の公式サイトから引用

特徴

  • 掌側と背側にアルミステー内蔵
  • 母指部にはスパイラルステー内蔵
  • 筒状構造とPull-2-Goタブで簡単装着

用途

  • CM関節の保持
  • 手関節の保持

解説

オットーボック社の公式サイトから引用

マニュアレクサポレックスは、マニュアレクサにCM関節の保持機能を追加した装具です。

オットーボック社の公式サイトから引用

基本的な構造はマニュアレクサと同様で、母指部に内蔵されたスパイラルステーによりCM関節をしっかりと保持します。

参考URL

50P21 マニュ アレクサ ポレックス
50P21 マニュ アレクサポレックスは、掌側・背側にアルミステー,拇指にはスパイラルステーを入れて,しっかり保持します。2本のアルミステーの設定,形状の変更,Pull-2-Go タブの設定など,ユーザーに合わせた義肢装具士によるカスタマイ...

参考(サイズ表)

オットーボック社の公式サイトから引用

サイズの測り方

手首の周径を測ります。

発注品番とサイズ

  • 50P20=S(手首周径:14-16 cm)
  • 50P20=M(手首周径:16-19 cm)
  • 50P20=L(手首周径:19-22 cm)

利き手

  • 左右兼用

個人的感想

この2つの装具は、筒の中に手を通してタブを引っ張るだけで装着できるところが素晴らしい点です。両手に装着するようなケースでも何とか対応できました。

また、マニュアレクサに関しては、尺屈を防ぐためのステーを挿入できるところも良い点です。ステーで保持力そのものを調整できるのもお気に入りポイントの1つです。見た目も個人的にカッコいいと思います。

どちらの装具も、ステーを外せば手洗いできるので、お手入れ面が非常に優秀だなと感じました。

まとめ

オットーボック社のマニュアレクサとマニュアレクサポレックスについて紹介しました。他にも多くの装具がありますので、今後もコツコツ紹介していきたいと思います。

それではまた。

ちなみにオットーボック社のハンド製品一覧表もあります。

参考URL

https://assets.ctfassets.net/8ks1shyq5m87/55kiBFE5Cr0jivfToNhRio/e4356c898741d94f7817bf713b161c73/Wrist_Supports_cat_2202_JP.pdf

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