下腿義足のソケットでメジャーなのは下の4つ
- PTB
- PTS
- KBM
- TSB
体重の支持方法と懸垂の方法にそれぞれ違いがあります。
今回はPTBソケットについてまとめています。
PTBソケットとは?
1959年にカルフォルニア大学生体力学研究所にで教本が制作。
現在も広く普及している体重支持方法を採用しているソケット。

出展 : 義肢装具のチェックポイント 第8版 日本整形外科学会 (著)
体重支持方法
主に膝蓋腱靭帯支持。そのカウンターとして膝下部を抑えている。
断端の耐圧性の高い組織と小さい組織にわけて体重支持を行う。
体重支持可能 : *膝蓋腱靭帯*、前脛骨筋、腓腹筋
除圧部 : 腓骨頭部、内外側ハムストの走路、脛骨稜、脛骨顆部の前面突起部、脛骨粗面
除圧部 : 腓骨頭部、内外側ハムストの走路、脛骨稜、脛骨顆部の前面突起部、脛骨粗面
膝関節を軽度屈曲させるアライメントが特徴(初期屈曲角 5°)
これにより断端前面部を多く使っての支持が可能に。
除圧部は陽性モデルを修正する際に、盛り修正を行う。
体重支持可能部位は削り修正を行う。
懸垂方法
自己懸垂機能がないため、他の懸垂方法を利用する。
PTBカフベルトが代表的。
カフベルトの機能
- 懸垂
- 膝関節の内外側の軽度動揺防止
- 膝関節の過伸展防止
”座位(膝関節屈曲90°)”に膝下部の圧迫がないことが重要
取り付け位置
MPTレベルより近位10mm〜15mm、ソケット前後系の中心より10~15mmの領域内にとりつける。
制作上の注意点
後面のチャンネル:内側のチャンネルを低くする。
内側ハムストリングスは、(半腱・半膜様筋)の停止部が
外側ハムストリングスの停止部より低いため
まとめ
骨は除圧し、軟部組織は体重支持に利用する。
自己懸垂ができない。PTBカフベルトによる懸垂がメジャー
後面のハムストのチャンネルは内側を低くする。
この記事は義肢装具士国家試験対策に勉強したことを
アウトプットする目的で記事を書いています。
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