坐骨収納式ソケット(IRC)とは?

お勉強記事 義足編 大腿義足

坐骨収納式ソケット(IRC)とは?

歩行時における四辺形ソケットの問題点を解決するために開発されたソケット。
坐骨をソケット内に収納、大腿骨と骨盤を固定し大腿骨を内転位に保つことが大きな特徴。(通称骨ロック

四辺形系ソケットの問題点

出展 : 義肢装具のチェックポイント 第8版 日本整形外科学会 (著)

四辺形ソケットは坐骨結節が坐骨支持部に水平に置かれ支持されているだけ。このため立脚中期に大腿骨が中臀筋の作用によって外転してしまう。
大腿骨が外転することにより、断端内側近位、外側遠位に大きな圧が加わる。結果、会陰部に不快感や痛みを感じ、それを回避するために体幹の側屈外転歩行などの異常歩行が発生する。またソケット内で大腿骨が内転していても、坐骨が内側に滑り移動してしまうと、大腿骨が外転しているのと同じ状態になる。
これらの問題を解決するために考案されたのがIRCソケットである。

解決策

IRCソケット内壁の図。坐骨枝をソケット内に収納している。
出展 : 義肢装具のチェックポイント 第8版 日本整形外科学会 (著)

坐骨の移動を防ぐために、ソケット内に坐骨・坐骨枝を収納。
収納した坐骨結節の内側から大転子直下の外側の距離(骨ML)をソケットに忠実に反映し、大腿骨と骨盤を固定。
外壁の形状を断端外側に適した形状にする(腸骨大腿骨角・内転角をつける)。
上記3つの方法により大腿骨を内転位に保ち、断端内側近位と外側遠位の圧迫を防ぎ、四辺形ソケットの問題点を解決する。

 

水平面から見た、IRCソケットと四辺形ソケットの形状の違い。赤:四辺形 黒 :IRC
出展 : 義肢装具のチェックポイント 第8版 日本整形外科学会 (著)

 

まとめ

四辺形の問題点を解決するためにIRCソケットが開発された。

四辺形ソケットの問題点は大腿骨の外転が起因する断端内側近位、外側遠位の圧迫、異常歩行などが問題。

坐骨の移動を防ぐために坐骨を収納。

大腿骨を内転位に保ち、骨盤を固定するために、骨MLを適切にし、ソケット外壁の形状を整えた。

この記事は義肢装具士国家試験対策に勉強したことを
アウトプットする目的で記事を書いています。
もし間違いがありましたらTwitterに連絡を下さい。
検証し訂正、今後の参考にさせて頂きます。Twitterのアカウントはこちら

タイトルとURLをコピーしました