タマラック、ジレット、オクラホマの足継手の比較:特徴と選び方解説。

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はじめに

タマラック、ジレット、オクラホマという名前を聞いたことがありますか?これらは、プラスチック短下肢装具に使用される足継手の名称です。どの継手も、足関節背屈遊動と底屈固定のプラスチック短下肢装具を製作する際の定番です。

今回はタマラック、ジレット、オクラホマ。この3つの継手について簡単に解説します。

ターゲット

  • タマラック、ジレット、オクラホマの違いについて知りたい方
  • これらの違いについて説明する必要がある方

各足継手の概要

タマラック、オクラホマ、ジレットの足関節継手の特徴

タマラック(Tamarack Flexure Joint)、オクラホマ(Oklahoma Ankle Joint)、ジレット(Flexible Ankle Joint)は、それぞれ異なる特性と機能を持つ足関節継手です。以下に各継手の詳細と差別化ポイントをご紹介します。

タマラック:Becker 740 (Tamarack Flexure Joint)

タマラック足継手。画像は川村義肢から引用

特徴

  • ウレタン製。背屈に若干制動がかかるがほぼ遊動。
  • ジレットと似ているが、継手の中心部に補強が入っている。
  • 生理的足関節軸に近い位置に継手位置を配置可能。
  • オプションで背屈補助機能を選択可能。(タマラック背屈補助継手)
  • 背屈補助は予め背屈位状態から底屈に制動された分が背屈補助でもどる。
足継手の写真。画像は川村義肢から引用

オクラホマ:Becker 760 (Oklahoma Ankle Joint)

オクラホマ。画像は川村義肢から引用

特徴

  • ポリプロピレンまたはナイロン製で、耐久性が高く、重度の使用にも耐える設計。
  • 生理的足関節軸に近い位置に継手位置を配置可能。
  • 背屈補助機能はない。
オクラホマの継手画像。画像は川村義肢から引用

ジレット:Becker 775 (Flexible Ankle Joint)

ジレット。画像は川村義肢から引用

特徴

  • Gillette 子供病院で開発された。
  • ウレタン製。背屈に若干制動がかかるがほぼ遊動。
  • 生理的足関節軸に近い位置に継手位置を配置可能。
  • オプションで背屈補助機能を選択可能。(ジレット背屈補助継手)
  • 背屈補助は予め背屈位状態から底屈に制動された分が背屈補助でもどる。
  • 子供用と大人用のサイズがある。
  • 特に子供に利用されることが多い。
ジレット足継手の画像。画像は川村義肢から引用

差別化ポイント

  • 740 (タマラック): 基本形。大人用。ジレットより耐久性が高い。
  • 760 (オクラホマ): 最も耐久性が高い。継手も大きい。
  • 775 (ジレット): 子供用サイズあり。子供に使用するケースが多い。
底屈制限機能について
底屈を制限するには、何かしらのリミッターが必要。継手自体には底屈制限機能はありません。

これらの継手(タマラック、ジレット、オクラホマ)は、底屈を制限する機能を持っていません。底屈を制限するためには別途モーションコントロールリミッターやスナップストップが必要です。

スナップストップ。17S1。装具の後方に配置することで底屈を効果的に制限します。
背屈補助足継手について
背屈補助足継手は予め背屈位になっている。この形に戻ろうとする力が継手に常に働くとイメージすると良い

タマラックとジレットは背屈補助版を選択可能です。(タマラック/ジレット背屈補助足継手)背屈補助足継手は、予め背屈位に設定されています。底屈に制動されたウレタンが、原型である背屈位に戻ろうとした時に背屈補助力が発揮されます。

まとめ

タマラック、オクラホマ、ジレットの各足継手には、それぞれの特徴と利点があります。背屈補助機能や耐久性、子供向けサイズ展開など、各継手が提供する機能に応じて選択することが重要です。

また、どの継手も底屈を制限するためには、モーションコントロールリミッターやスナップストップを併用する必要があります。継手自体に底屈方向を制御する機能はないのでご注意ください。

今回は、タマラック、ジレット、オクラホマの足継手を比較し、その特徴をまとめてみました。

この記事を読んで、これらの継手の特性を少しでも知って頂き、継手選択の際の参考になれば幸いです。

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