はじめに
足底装具(インソール)は基本的に靴の中に入れて使用する装具です。そのため、家の中で靴を脱ぐ日本の生活様式では、インソールを使う機会が限られています。インソールは主に立って歩くときに必要な装具であり、使用頻度が高い場面で使っていただきたい装具です。
しかし、実際には外出時は車移動がほとんどで、一番歩くのは家の中というケースもあります。そのような方々から「家の中でインソールを使う方法はありませんか?」とよく聞かれます。何かしらのトラブルを解決するためにインソールを使用しようとしているのに、最も必要な場面で装具を使用できないのはナンセンスです。
そこで今回は、インソールを家の中で使う方法をまとめました。
ターゲット
- インソール(足底装具)を家で使用する方法を探している方
- インソール(足底装具)を家で使用する方法を提案する可能性がある方
インソールを屋内で使用する方法
お仕事中によく提案する方法をご紹介します。
ルームシューズで使用する
ルームシューズを購入し、その中にインソールを入れて使用する方法です。インソールを入れた際に、足が窮屈にならないように中敷きが取り外し可能なルームシューズが推奨されます。基本的にルームシューズにもともとついている中敷きを取り外して作成したインソールと入れ替えて使用します。インソール(足底装具)を使用しやすいように専用に設計されたルームシューズも存在します。
以下、仕事中によく紹介するルームシューズを記載。
オープンフィット(あゆみ/徳武産業)
- インソールが取り外し可能なルームシューズ。甲のベルトが足の状態に合わせて調整可能なのも特徴。サンダル形式なので脱ぎ履きのし易さも◎
チャルパーⅡ(あゆみ/徳武産業)
- こちらもインソールが取り外し可能なルームシューズ。周径調整はしないという方に提案することが多い。サンダル形式なので脱ぎ履きはし易い。
ホルダータイプで使用する
直接ベルクロで足にインソールを固定する方式です。ホルダーとインソールを分離する形式を採用することもあり、その場合は外出時にホルダーを取り外し、靴にインソールだけを入れて使用することも可能です。ホルダータイプはベルトを外さない限り足から離れることがないので、足をインソールに固定する力に優れています。
足部覆い型を製作する
いわゆるトゥーオープン型です。月形芯(踵の芯材)が踵骨をホールドできるため、足を支える力が高いのが特徴。ベルトによって周径調整にも対応でき、つま先が開いているので通常の靴に比べると脱ぎ履きがしやすいのも特徴です。ただし、踵が開いているデザインのルームシューズやサンダルと比べると装着に手間がかかります。
まとめ
今回はインソールを家の中で使う方法についてまとめました。
- ルームシューズ
- インソールを直接固定するホルダータイプ
これらの方法はあくまでも一例です。今回紹介した方法以外にも有効な方法があるかもしれません。もし他にも良い方法があれば、ぜひSNSなどで教えてください。
インソールの効果を家の中でもしっかり体感し、少しでも生活の質向上に繋がることを願っています。
読んでいただきありがとうございました。